ブラデル・ルリユール












角背くるみ製本 











ライブラリースタイル


ルリユール講座

 

ルリユール/reliure はフランス語で広く「製本」を意味する言葉ですが、日本ではおもに手でつくられる工芸製本「Reliure d'art」のことをいいます。

刷り本を手作業で糸でかがり、表紙をつけ、装飾して「本」にしあげます。

 

本には読む楽しみだけではなくさまざまな味わい方があります。

一冊の本をつくる手作業を通して、本の成り立ちや、本をかたちづくる紙や布、革などの素材の声に耳を傾ける愉しみもあります。

アトリエでは、総革装のルリユールをつくるまでを段階的に学ぶことができます。

ルリユールをめぐる豊かな時間をご一緒いたしましょう。

 

ベーシック製本講座  

本の構造を知る手がかりに、ノートや白紙の折丁を素材として、「くるみ製本」による基本的な本の作り方、紙や糊などの材料、裏打ち方法や道具の使い方などを学びます。

4回の講座で布を使った仕様の違うハードカバー2、3冊を作ります。

 

ルリユール講座  

「ルリユール」は、 総革装が基本的な様式で、この構造の本を作るには、40をこえる数々の工程があり、1冊を仕上げるのにとても時間を要します。 アトリエでは、比較的工程の少ない丸背のくるみ式ブラデル製本からはじめて、段階的に「ルリユール」作品を作ることをめざします。

 

ルリユール基礎講座 

丸背のくるみ製本、ブラデル製本を紙と革を使って制作します。基本的に改装になるので、お好きな本をお持ちください。 約10回のレッスンで半革装の本をつくります。また、ルリユールするにあたって、原本の解体に伴う補修や、書物の歴史的背景についての説明なども、レッスンに組み入れています。

 

ルリユール

支持体となる麻のフィセルをつかって折丁をかがり、その支持体を表紙に接合する構造の「綴じつけ製本」を作る講座です。

まずは、半革装で制作してみましょう。

上級コースでは、総革の綴じ付け製本をベースに、表紙のデコールや見返しの素材など、段階的に高度なテクニックを修得し、作品の精度を高めていきます。

  

ブックアート

コンピュータやプリンターの普及は、個人の手で本の内容を作る機会を身近なものにしてくれました。

自作のテキストや絵をもとに、充分時間をかけて、オリジナルな1冊の本を作ります。

また、アルバムや画集など各自のリクエストに応じてのレッスンも可能です。

ルリユール基礎講座、または製本経験のある方を対象としています。

 

半革装綴じつけ製本
半革装


ワークショップとルリユール制作

 

 

ご希望に応じて数時間から1日まで、製本出張ワークショップを各地で開催しています。

未綴じや愛読書のルリユール制作、古書の修復なども承っております。

詳細につきましてはどうぞメールフォームよりお問い合わせください。

 

 


ルリユールの道具箱

 

加工する道具

左から、革刀、メス2本、コビト、マイクロスパチュラ、ヘラ、スプリングコンパス 

ヘラ 

紙を折ったり、おさえたり、最初から仕上げまで必要なツールです。

海外製のもの、和裁用のものなどを用途にあわせて使いやすい形に削ってつくります。

加工しやすく丈夫な骨製を主に使用します。   作り方→

 






測る道具

左から、広幅角定規、踵付き直角定規、コツ、デイバイダ―(スプリングコンパス)

金属製定規 20㎝、30㎝






綴じる道具  

目打ち2種類、針(先が丸くなっているものを使用)

シュビエット(かがり台に麻紐など支持体を固定する道具)

色麻糸、麻糸